当院在宅診療部門の大森が2024年6月7日‐9日に静岡県浜松市で開催された第15回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会 2024に参加しました。今回はPOCUSのインタラクティブセッションに参加したご報告です。
ぽーかす?聞いたことがないでござるな。
POCUS(Point-Of-Care UltraSound、ポイント・オブ・ケア超音波)とは、患者さんのベッドサイドや診察室など、診療の現場で直接行われる超音波検査のことです。 従来の超音波検査は放射線科や専用の検査室で行われることが多いですが、POCUSは医師自身が診療の一環として迅速に行うことができるため、即時の診断や治療に役立つという利点があります。
POCUSの用途
POCUSは次のような場合に用いられます。
1. 心臓の評価:心エコーを用いて心機能や心嚢液の有無を評価。
2. 腹部の評価:腹部の臓器や血管、腹水の有無を確認。
3. 肺の評価:肺エコーを用いて胸水や気胸の有無を評価。
4. 血管アクセス:静脈や動脈へのカテーテル挿入を安全に行うためのガイド。
5. 筋骨格系の評価:関節液の有無や筋肉、腱の損傷を確認。
POCUSは、特に緊急診療や集中治療、在宅医療などで重宝される技術であり、迅速な診断と治療の決定をサポートできます。また、持ち運び可能な超音波装置の技術が進化したことにより、より広範囲な臨床現場での使用が可能となっています。
ほー いろいろできるんでござるな
当院の在宅部門ではEchoNousというメーカーのエコーを使っています。 心臓の細かい測定もできるので、重宝しています!
型で覚える 型で学ぶプライマリ・ケア医のための超音波(POCUS)2024
今回のJPCAではインタラクティブセッションとして、指導医のもとでPOCUSの実践をする機会があり、大森が受講をしました。
開始30分前から並んで、ギリギリ参加できました!
インタラクティブセッションは次のような内容でした。
講師陣の先生方の丁寧な説明や実演で、とても勉強になりました。
- POCUSの説明、利点、限界など
- iViz airを用いた実演 膀胱・前立腺・肩関節の評価
- POCUSの活用に関するディスカッション
ワイヤレス超音波画像診断装置 iViz air 外部サイトに遷移します
なるほど! このセッションを受講したら、在宅でエコーをもっと使えそうであーる!
私は整形外科領域のエコー経験がほぼゼロだったので、とても貴重な経験でした。 福岡ハートネット病院の整形外科の先生方は普段からエコーを駆使されているので、教わりながらこれからも勉強してみます!
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