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2024.08.01

【訪問診療ブログ #18】JPCA参加報告①オランダ発 ポジティヴヘルスの巻

当院在宅診療部門の大森が2024年6月7日‐9日に静岡県浜松市で開催された第15回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会 2024に参加しました。今回は、参加報告を数回に分けてお知らせします。

プライマリ・ケア連合学会はどんな学会なんじゃ?

なかなか面白い学会ですよ! それでは参加して学んだ内容を共有させてください!

決められた「健康」から自己管理できる「健康」へ !オランダ発の健康概念「ポジティヴヘルス」を語る!

 

日本で家庭医療を学ばれたあと、オランダの大学院に進学された山田 拓先生が企画したシンポジウムです。 オランダと日本の医療制度の違いや、「ポジティヴヘルス」と呼ばれる健康概念について、とてもわかりやすく・興味深い内容でした!

ぽじてぃぶへるす・・・とはなんぞや?

「病気がない」=「健康」というわけではありませんよね。一方で「病気がある」=「健康ではない」というわけでもないです。 私が担当する患者さんにも、病気があってもとてもイキイキとした方がいらっしゃいます。そうした方が、なんでイキイキしてるんだろうと解釈するときに、「ポジティヴヘルス」の考え方が役に立ちます。

ポジティヴヘルスを評価するスパイダーネット

https://www.iph.nl/en/ Institude for Positive Health
https://www.iph.nl/en/ Institude for Positive Health

1. 身体機能(Bodily Functions):

 •体の健康状態、病気の有無、痛みの有無、体力など。

2. 精神的ウェルビーイング(Mental Well-being):

 •ストレスの管理、感情のコントロール、心理的安定、自己評価など。

3. 意味のある生活(Meaningfulness):

 •人生の目的感、価値観、人生の意義など。

4. 生活の質(Quality of Life):

 •生活満足度、生活の質、幸福感など。

5. 参加(Participation):

 •社会的関係、社会活動への参加、社会的役割など。

6. 日常生活の管理(Daily Functioning):

 •自立生活能力、日常生活の管理、家庭や職場での役割の維持など。

なるほどの〜! たしかに病気があっても、大切な人と過ごしたり、好きなことをしたり、社会貢献できるとイキイキしてる気がするぞい!

学会発表の内容は今後オンデマンド配信で視聴できます!

日本プライマリ・ケア学会での講演内容は一部オンデマンドプログラムとして配信されています。

オンライン視聴用プラットフォーム」内、『オンデマンド配信』から閲覧可能です。(プログラムは順番に配信されています)

なおオンデマンドプログラムの視聴には参加登録が必要です。

参加登録はこちらからどうぞ↓

https://plaza.umin.ac.jp/jpca2024/registration/index.html

次回はPOCUSのインタラクティブセッションに参加した報告をします! お楽しみに!


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