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2025.03.28

院内で手指衛生の状況を観察・評価しています

手指衛生は医療現場での感染予防の基盤です。

正しいタイミングでの手指衛生は、患者への感染を防ぎ、医療従事者自身や他の患者への感染拡大を抑える効果があります。

特に、医療関連感染(HAI)のリスクを低減し、医療の質と安全性を向上させるために欠かせない取り組みです。

手指衛生の5つのタイミング(5 Moments for Hand Hygiene)は、世界保健機関(WHO)が提唱した指針で、感染予防と制御のために重要な手指消毒のタイミングを示しています。

 

手指衛生の5つのタイミングとは以下のとおりです。

 

  1. 患者に接触する前:感染を防ぐため、清潔な状態で患者に触れる必要があります。
  2. 清潔操作の前:例えば注射や医療機器を扱う前には手を洗います。
  3. 体液に触れた後:防護具を使っていても、体液に触れた後は手指衛生が必要です。
  4. 患者に接触した後:患者ごとに衛生を徹底します。
  5. 患者の周囲の物品に触れた後:患者の環境も衛生管理が重要です。

当院では月に1回、5つのタイミングで手指衛生が正しく行われているか感染管理認定看護師を中心に直接観察しています(上画像)。

実施結果は感染制御実践チーム会議で報告され、当該部署にもフィードバックされます。

フィードバックされた部署では結果を踏まえて、手指衛生ができていないタイミングで改善していきます。

病院外ではコロナ禍から比べると感染に対する認識は少し薄らいできているところもありますが、医療機関では今でもしっかりと感染対策を行いながら日々診療にあたっています。

今後も、患者さんが安心して療養できるよう努めてまいります。