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2023.02.17

当院の野瀬医師の論文が発表されました

当院の循環器内科の野瀬医師の論文が発表されました。

【唾液検査による、膵臓癌の高リスク患者の検出。前向き検証研究】

 

●論文の内容を抜粋で一部紹介

『膵臓がんは、最も悪性度の高いがんの一つであり、予後不良のがんです。典型的な症状がないため、進行した段階で診断されることが多いことが問題になっています。そのため、高リスク者における膵臓がんの早期発見のためのスクリーニング方法の確立が必要とされています。

今回の論文は本調査は、日本人1033名(男性:n=467、年齢=63.3±11.5歳、女性:n=566、年齢=64.2±10.6歳)のコホートにおいて、唾液中ポリアミンを用いた膵疾患およびがんのスクリーニングについて評価した前向き検証研究です。膵臓がん患者は対象外でしたが,その他の膵臓疾患は陽性例として扱い,精度の検証を行いました。唾液ポリアミンマーカーが上昇した135名のうち、66名が慢性膵炎や膵嚢胞などの膵臓疾患、1名が胆嚢がんであった。これらの結果から、唾液ポリアミンパネルが非侵襲的な膵臓疾患スクリーニングツールとして有用であることが示唆されました。

https://www.mdpi.com/1422-0067/24/3/2998